路面電車に乗ろう!!

1.路面電車とは

路面電車とは道路上を走る電車のことです。
一両編成の電車が道路の真ん中を走ります。

ほとんどの路面電車は軌道内は自動車乗り入れ禁止なので、それなりにスムーズに走ります。
速度はバスなどとほぼ同程度。 しかし、加速で少し劣ります。
実際街中を走っている感じでは、信号ダッシュで少し離され、徐々に追いつき並んで走る感じでしょうか?
町の中をことこと走る姿はどことなく愛嬌があります。

2.どこに走っているのか

路面電車が走っているのは以下の都市です。

普通の路面電車 が走る街
札幌市 函館市 東京都 豊橋市  富山市  高岡市  高岡市  京都市  大阪市
岡山市  広島市  高知市  松山市  北九州市  長崎市  熊本市  鹿児島市

これは路面電車?が走る街
鎌倉市  福井市  大津市

昔は走っていた街も多かったのですが、今では大分少なくなってきました。
全般的に西日本に多く、東北地方には一つも残っていません。

3.主な路面電車

広島のグリーンムーバーMax

3-1.広島電鉄

広島市内を走る路面電車です。
日本最大の路面電車網をもち、広島駅近辺から宮島口までの路線もあります。
グリーンムーバーと呼ばれる大型車両を運転しています。
グリーンムーバーは全長30m、定員は158人を誇ります。
市内線は広島市内のあちこちに路線がいきわたっており、
広島港や広島市民球場、有名な原爆ドームへもこの路面電車で行けます。
市内線は150円均一。列車が直通する宮島線は距離によって料金が変わります。
一日乗車券(600円)、二日間有効で宮島行き観光船やロープウェイに乗れる宮島フリーパス(2,000円)もあります。

3-2.伊予鉄道

松山市内を走る路面電車です。
夏目漱石の小説「坊ちゃん」で出てくる「マッチ箱のような汽車」とはこの伊予鉄道のことです。
伊予鉄道では「坊ちゃん列車」というのを運転していて、昔のSLそっくりに再現した列車が走っています。
また、普通の電車も市内は均一150円と非常に便利です。
一日乗車券は300円。二回乗れば元が取れてしまいます。
松山駅から少し離れた道後温泉へ向かうのに非常に便利です。
JRの松山駅に近いのはJR松山駅前、それとは別に松山市駅があります。
こちらは伊予鉄道の普通の電車が走ります。
紛らわしいので間違えないよう注意してください。

伊予鉄道の路面電車、松山駅前。

3-3.函館市交通局

函館市内を走る路面電車です。


沿線に湯の川温泉、五稜郭などあり、観光に便利な路線です。
有名なのはささら電車。
雪が降ると活躍する路面電車の除雪車です。
前後にモーターで回転するブラシのようなものが着いています。
これは「ささら」といって、竹を細かく割って束ねたものです。TH2の会長とは関係ありません。
これで雪を掃き飛ばします。
ささら電車は他にも札幌の路面電車でも走っています。

4.これは路面電車?

4-1.福井鉄道

分類上は路面電車ですが実際見てみると驚きます。
普通の路面電車の車両ではなく、なんと普通の電車が道路上を走っているのです。
道路上にも停留所があります。
停留所に着くとパタンとステップが出て高さを埋めます。
ですが、でっかい電車が市内を走行し、あまつさえ道路上で乗り降りできるというのは見ててびっくりします。
しかし、岐阜の路面電車が廃線になったことで、岐阜で使っていた路面電車がこっちに譲渡されるようです。
市内で乗り降りできる普通の電車を見られるのもそう長くないかもしれません。

4-2. 江ノ島電鉄

こちらは路面電車と思われることが多いのですが、分類上は普通の電車になります。
路面を走る区間は存在するのですが、路上に駅はないからです。
しかし、観光路線として江ノ島電鉄は有名です。
沿線に鎌倉の大仏や江ノ島などがあります。
また、沿線の風景もどことなく懐かしく、よく映画などに使われています。
一日乗り放題の「のりおりくん」(580円)もあります。

4-3.京阪電鉄京阪京津線

この電車も福井鉄道と同じく道路上を走ります。
しかし、この電車は京都駅近くで地下にもぐり、地下鉄となります。
さらに、京津線や石山坂本線は急カーブと急勾配の路線となっています。
その為、この路線を走る電車は地下鉄でもあり登山電車でもあり路面電車でもあるわけです。
無論、こんな電車は日本のどこを探しても他にはありません。
車両も福井鉄道より長い編成で特例を受けて運転されています。
経営が苦しく分社化も考えられています。ぜひ一度乗ってみたい路線です。

5.これからの路面電車

全国の路面電車の経営は苦しい状況に立たされています。
自動車を使う人が多いので乗客が減り、車の邪魔になるといわれて邪魔者扱いされます。
2005年の3月31日には名鉄の路面電車が全線廃止になってしまいました。
しかし、バリアフリーを考え各地の路面電車は巻き返しを図っています。
広島のグリーンムーバーや岡山のMOMOなどでは超低床車が導入されています。
これは入り口の段差がほとんどなく、老人や車椅子の人でも楽に乗り降りできる非常にバリアフリーな車両です。
地下鉄では階段などの昇降が多く、バリアフリー面では路面電車は非常に有利です。
富山では2006年に廃線になるJR富山港線を富山ライトレールとして復活させる予定です。
今まで駅間も長かった富山港線を改築し、一部ルートを変更して駅前は道路上に走らせ電停を作ります。
また列車本数が少ない現在の富山港線よりも、小さい電車で本数を多く運転する予定です。
駅間が細かくてどこでも乗れ、本数も多くして使いやすさを高めることで新たな需要を生み出すのです。
全国でも路面電車の見直しがされてきています。
これからの路面電車の将来が非常に楽しみです。

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