三日目 塔のへつりの失敗

ホテルを出て、日光東照宮に向かう。
階段が多く、荷物をたくさん持っている身には堪える。
だが、その苦労を補って余りあるほどの素晴らしさだった。
そばにいくつかある神社も周った。

時間の都合上、華厳の滝はカット。
今度JR日光線で来てみせるぞ!! と心に誓う。

日光東照宮は自分で行って、その目で見てきて欲しい。
これぐらいの列車が東北本線にも欲しい。
バスで東武日光駅へ、昼飯を食べる。
母親と別れ、東武日光から下今市へ。
乗り換え、北上する。
今日使うのは東武の普通列車。
ボックスシート、二ドアで東北本線と比較するとそこそこ快適。
窓の外をぼんやりと眺めながら過ごす。

ウトウトしながら北上。
新藤原から野岩鉄道に入ると、だんだん山奥へ。
トンネルの中に作られた湯西川温泉駅を発車すると、すぐ鉄橋。
氷の張った湖を渡る。
すごい秘境を走る列車だな・・・と感動した。

氷貼る湖を列車は渡る。
意外な高性能さに驚かされる。

会津田島で目が覚める。
ここから会津鉄道に乗り換える。
会津鉄道の列車には野口英世の絵が描かれている。
15分の待合、会津田島を出発する。
第三セクター鉄道の列車にしては加速が良い。
小気味よくカンカンと直結段に入り、気持ちよく加速する。
沿線は真っ白な雪景色。

塔のへつり下車。
ここには奇岩、塔のへつりがあるらしい。
この浅草往復列車たびきっぷは基本的にはフリーゾーンの日光近辺を除いて途中下車不可だ。
だが、この塔のへつりと湯野上温泉だけは特例で途中下車可となっている。
塔のへつり駅から歩く。雪が解けてぐしょぐしょで歩きづらい。
すこし歩くと塔のへつり到着。
ほおっ、これが塔のへつり。早速入ってみようとすると、
雪のため、通行止め
・・・え゛
多少の雪なら乗り越えて行ってやる!!とおもったけれど、
それ以前に、道が埋もれて歩けない。
この駅で降りた自分を恨んだ。
さらに最悪なことに、次の列車は二時間後。
こうしてても仕方ない。自動車のびゅんびゅく走る国道を泣く泣く歩くことに。

雪の塔のへつりも綺麗なんだが・・・
茅葺屋根の湯野上温泉駅。
駅前旅館山田屋。その向こうは渓谷。

塔のへつりを出で40分ぐらい歩いただろうか。
死ぬような思いをしてやっと湯野上温泉駅に到着した。
湯野上温泉駅は、日本で唯一の茅葺屋根の駅舎。
積もった雪がいかにもそれっぽさを出している。
ちょうど汗もかいたことだし、温泉に入ることにする。
駅前旅館の山田屋。
入浴は500円。人のよさそうなおばあさんにお金を払って入る。
冬季なので内湯しか使えなかったが、窓を開けるとそこは渓谷!!
とても眺めがいい。
ゆったり使って汗を流した。


おばあさんにお礼を言って、湯野上温泉駅へ戻る。
会津鉄道の列車がやってくる。
地方の小さな三セクだが、私鉄の東武鉄道と組んで直通列車を運転し、
新たな活路を探している。
会津鉄道の行く末が楽しみだ。

二両編成のディーゼルが夕暮れの会津を行く。

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